「みのり」とは?
何をする場所なの?


「みのり自由楽校」の「みのり」とは、この建物がある地域の名前です。
下乗嶺・高峯・新名の3地区を合わせて「三和地区」これと、さらにお隣の「乗嶺(のりみね)地区」をあわせて「三乗(みのり)」地区と呼ばれ、稲の「実り」の意味も持つ、日本の棚田100選にも選ばれているのどかで美しい場所です。

この下乗嶺874番地に、みのり自由楽校の拠点である「いっぷく処 まめのま」があります。

予定ではこれから2019年4月~月水金の週3回、主として、「学校に行きづらい」と感じている子どもや大人(そう、「学校に行きづらい大人」です。)が、元気になるための場所として
開校します。

居場所であると同時に、「手仕事の衣・食・住」と関わる( 見る、聞く、やっ
てみる) ことを通じて、「生きる力」につなげたいと考えています。

校舎となる「まめのま」を
飛び出す日もあります。

   「食」 → 畑作業・健康で美味しいお料理・味噌作り・塩作り・卵とり・心身の健康 など

 

   「衣」 → 綿の栽培・裁縫・編み物・織物・羊毛・毛刈り など

 

   「住」 → 左官仕事・大工仕事・木工(アクセサリー・工芸品)・瓦仕事・林業見学 など

   「その他」→医療福祉サービス業・販売営業見学・工場工房見学・6次産業化・少子高齢化・地域活性化について など


子どもたちが動きだして意見がでたら、「これやってみたい!」を週末の親子ワークショップとしてカタチにしていきます。希望者には「学びの場」としても機能するように、教育関係の方、様々な職種の方と連携していきます。(みのり応援団のページへ。)

森のようちえん「まめでっぽう」(http://mamedeppo.com/)の園児も、遊びに来ます。


生きる力

生きる勇気GET!


生きる知恵・応援する大人たち・自由な生き方

居場所の周りにある衣食住に携わる

安心できる仲間・居場所があること
(マズローの段階欲求説に似ていますね。)


画像はイメージです。




開校に向けてご挨拶 ~私も1保護者です~

 

2007年から森のようちえん「まめでっぽう」の代表をしていました市村篤子と申します。

このたび、2019年4月から、富山市八尾町にある拠点のおうちを利用して、フリースクール「とやま みのり自由楽校」を開校する予定です。

 


「みのり自由楽校」のキーワードは「生きる」です。

 


文科省でも「生きる力」「アクティブラーニング(自発的で深い学び)」「大学入試で人物審査」など様々な変化が起こりつつあります。しかし、私たちオトナは、受験勉強や就職活動など、昔のやり方で育ってきました。

 
しかし、
すでに「年功序列・生涯雇用」という言葉は過去のものとなりつつあります。

小中高(大学は自由なので別ですが)までは、学校で
「みんなと一緒に同じレベルまで同じことができるようになりましょう」
と学んだ末に、

就職活動では
「で、あなたは、ほかの誰にもできないこと、何が得意ですか?」
「あなたらしさとは何ですか?」
と聞かれます。(私たちの時代もそうでしたよね)

そんなこと、学校で教えてもらわなかった!!
と、いいつつ、我々は七転八倒しながらも、ここまで生きてきました。

昨今のインターネット時代においては、
「〇〇は、どのようにあるべきか」という
情報は膨大すぎるほどあって、玉石混交(真偽が不明)状態。

子育て方法もピンキリで真逆のものも多い。
たぶん、正解はひとそれぞれだと思います。
でも、それだけに、悩む人も多いことでしょう。

とりあえず、『毎日、お疲れ様です。』

一緒にお茶でも、ご飯でも食べましょう♪

まずはご自分の心と体を、癒してあげましょう。
おとなも、こどもも一緒に。

別の場所が必要であれば、おとなだけ、こどもだけの別な場所で。

ここには温かい薪ストーブがあります。
掘りごたつもあります。
お布団からシャンプーまで、一通りの生活道具があります。
フェアトレードでオーガニックのコーヒーも、ハーブティもあります♪

私はみなさんとつながりたいのです。
他人のお子さんなら果てしなく温かく見守れることも
自分の子となると別問題です。
客観的にみることが難しいのは、みんな同じです。

ならば、
お互いに、お互いの子どもを子育てすればいいのではないでしょうか。
親同士も、語り合い、見守り、学び合い、励まし合いましょう。
人は集団で生きる生き物なので。
ここは「学ぶ場」ではなく「大人も子どもも、みんなで学び合う場」なのです。


AMAZING TOYAMA AWARD 2019

富山駅構内でプレゼンする機会をいただきました。

スタッフの皆さまに多大なご迷惑(!)をおかけしながら、

作らせていただいたプレゼンをここに掲載します。

オトナはコドモを

「なにもできないおバカな存在」

だと思っていませんか。

幼児にどこまでできると思いますか?

幼児にも


枝を集めて、マッチで焚火に火はつけられるし

包丁で魚もさばけます

牛に餌だってやれますし、

稲刈りも脱穀もできる。

味噌作りだって数年もやってれば「これまだでしょ?やっといていい?」と勝手にやってくれます♪

(まじで今年はゆうじろうに惚れた~!!)


昔のこどもたちは、みんなやっていたんです。

そして「まめでっぽう」では全部やります。



それが全部「これからの自信」につながるのです。



体験活動の大切さは、人間関係のトラブルも含め、

「こまったときボクは、どうしたらいいか」の引き出しを増やしていく

というところにあるのです。


オトナは、極力教えない。

なんでもかんでも教えることが親切や愛ではないと、私は考えています。

森には
ブロックやままごとセットはありません。

それでも、
「森に飽きた」
という子をこの10年間で、ひとりも見たことがありません。

毎日同じ森で同じ顔触れと遊ぶ。

美味しい木の実を食べたり、
季節の花々で遊んだり
昆虫やシマヘビと戯れたりして
四季の折々を肌で感じる。

あと
とってもいいなと思うのは
「親と先生以外の大人と沢山対等に触れ合える」
という点です。

そして追記ですが、

養老孟司先生の

「いちばん大事なこと」


という著書の中に


「大地に触れずに育ってきた者に、環境問題を語ることができるだろうか?」


という提言があります。


「日本人は全員、田舎と都会を参勤交代せよ」

と。


(まさに湊さんや、岡本さんや河本さんの生き方ですね)

楽天元副社長 本城慎之介さんインタビュー

ぜひ5ページ全部お読みください。

https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1810/12/news010.html

さらに続編があります

https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1810/15/news039.html

「暗記・計算よりも」というのは語弊があったかもしないので訂正します。

「暗記・計算とともに 思考・判断・表現力を問われる」

と。

懇親会で、

ご質問をいただきました。

「生きる力も大事だが、学力に関してはどうお考えか、と。

もちろん

学力は大事です。

(みのりでも本人が希望さえすれば、相当なサポートはできると思います。)


ただ、学力をどんどん伸ばせる子は

「心が折れてない子」だと私は思っています。


なので、

もし(お子さんでも親御さんでも)

心が折れそうになったら

「みのり」においで。

と言いたいのです。


A「9科目赤点を取らない高校生」

B「1科目だけ大学レベルまでの知識を持っている高校生」

C「どの教科もダメだけど、場の雰囲気を盛り上げるのが異常に得意な高校生」

がいたら、

どれがいちばん大事でしょう?


わたしは、

「どちらも大事」だと思います。


Aの子は、とても素直でまじめです。言われたことをさっとしてくれます。

でも、Bの子が得意な科目に関する知識量では、Bの子にはかないません。

Cの子は文化祭や運動会で大活躍するでしょう。


それぞれの「出番」があるのです。


それをお互い認め合う雰囲気とは、「みんな仲良くしましょう」とか「いじめをなくそう」とかいう言葉がけではなく

「そこにいて全然いいんだよ」っていう「空気感」ではないかと思います。

・大好き・そこそこ好き・あんまり好きじゃない・大嫌い

・得意・苦手

・やめろと言ってもやめられないことはなにか(本質)

・ついつい世間体を考えて、やめてしまっていないか(表面)

・本当にしたいことはなにか (理想)

・なぜやりたいのにできないのか?(環境の洗い出し)

・なんでそれが好きなのか(そもそも)

・ほかに興味ありそうなことはないのか?

そう考えると…